
減収減益も通期増収増益見込み、モンハン新作がカギ
2024年1月29日、カプコン(9697)が2025年3月期 第3四半期(Q3)の決算を発表しました。
前年同期比で減収減益となりましたが、通期では増収増益を見込んでおり、今後の展開が注目されます。
特に、『モンスターハンターワイルズ』の発売が控えており、Q4(2025年1月~3月)の業績回復が期待されています。
本記事では、カプコンの最新決算のポイント、セグメント別業績、財務状況、そして今後の見通しについて詳しく分析します。
1. 2025年3月期Q3決算の概要
2025年3月期第3四半期(2024年4月~12月)の業績は以下の通りです。
・売上高:888億53百万円(前年同期比 -16.3%)
・営業利益:310億20百万円(前年同期比 -35.0%)
・経常利益:314億17百万円(前年同期比 -36.5%)
・純利益:230億66百万円(前年同期比 -33.4%)
売上高・利益ともに大幅減少となりました。主な要因は、前年同期に比べて新作タイトルの販売本数が減少したことにあります。
ただし、リピート販売本数は増加しており、2025年Q4以降の新作タイトルの動向がカギとなります。
2. セグメント別業績
【デジタルコンテンツ事業】
・売上高:585億34百万円(前年同期比 -28.1%)
・営業利益:292億47百万円(前年同期比 -38.2%)
前年同期と比較すると、新作タイトルの販売本数が減少した影響で大幅な減収減益となりました。
一方で、リピート販売の本数は堅調であり、販売タイトル数は225ヵ国・246タイトルと拡大。
『モンスターハンターワイルズ』の発売が控えているため、Q4の回復が期待されます。
【アミューズメント施設事業】
・売上高:165億52百万円(前年同期比 +19.5%)
・営業利益:22億58百万円(前年同期比 +45.9%)
インバウンド需要の回復や消費行動の変化により、増収増益となりました。
「プラサカプコン」や「カプコンストア」などの新規出店も売上成長に寄与しています。
【アミューズメント機器事業】
・売上高:102億42百万円(前年同期比 +27.7%)
・営業利益:50億83百万円(前年同期比 +11.5%)
スマートパチスロ市場の拡大により、新機種の販売が好調に推移しました。
『鬼武者3』『モンスターハンターライズ』『ストリートファイターV 挑戦者の道』などが代表的な機種です。
【その他事業(eスポーツ・ライセンス等)】
・売上高:35億24百万円(前年同期比 +22.6%)
・営業利益:12億50百万円(前年同期比 +94.8%)
『ストリートファイター6』を軸としたeスポーツ大会の活性化が奏功し、事業の成長をけん引しました。
「CAPCOM Pro Tour 2024」や「ストリートファイターリーグ」の開催が好調であり、IP展開も進んでいます。
3. 財務状況
・総資産:2,514億43百万円(前年同期比 +3.3%)
・純資産:2,030億71百万円(前年同期比 +4.1%)
・自己資本比率:80.8%(前年同期比 +0.7pt)
自己資本比率は80%超と非常に健全な水準で、キャッシュフローも安定しています。
また、現金・預金は約1,245億円と潤沢に確保されており、今後の投資や成長戦略に向けた余力も十分にあります。
4. キャッシュフロー
・営業キャッシュフロー(CF):189億61百万円(前年同期比 -11.1%)
・投資キャッシュフロー(CF):-37億78百万円(前年同期比 +25.9%)
・財務キャッシュフロー(CF):-180億51百万円(前年同期比 -17.2%)
営業キャッシュフローは減少したものの、堅調な推移。投資キャッシュフローは減少し、資産投資を抑制している状況です。
また、配当金の支払額が168億35百万円と高水準で、株主還元を重視する姿勢が見えます。
5. 今後の見通し
カプコンは2025年3月期の通期業績予想を据え置き、増収増益を計画しています。
・売上高:1,650億円(前年同期比 +8.3%)
・営業利益:640億円(前年同期比 +12.1%)
・経常利益:630億円(前年同期比 +6.0%)
・純利益:460億円(前年同期比 +6.1%)
業績回復のカギとなるのは、
✅ 『モンスターハンターワイルズ』の発売(2025年Q4)
✅ eスポーツ・ライセンス事業の拡大
✅ アミューズメント機器・施設の成長
特に、モンスターハンターシリーズはカプコンの代表的なIPであり、新作の発売が大きな売上貢献をもたらす可能性が高いです。
また、アミューズメント事業は引き続き好調であり、インバウンド需要やスマートパチスロ市場の成長が今後の売上を支えるでしょう。
6. まとめ
・2025年3月期Q3は前年同期比で減収減益も、通期では増収増益を見込む
・デジタルコンテンツ事業は新作減少で苦戦、Q4の新作発売に期待
・アミューズメント施設・機器事業はインバウンドやパチスロ市場の成長で好調
・財務状況は健全で、自己資本比率80.8%、キャッシュも潤沢
・2025年Q4は**『モンスターハンターワイルズ』の売上動向が最大の注目点**
今後、モンハン新作の売上動向と、ライセンス・アミューズメント事業の拡大がカプコンの成長を左右する要因となるでしょう。
2025年3月期の最終業績がどのように着地するか、引き続き注目です。
• • •
- 熱中の副作用としての「越境」タイムラインで同じ話題を頻繁に見るようになった。気になって見… 続きを読む: 熱中の副作用としての「越境」
- ■ 日本の情緒の核大体自分がそれっぽい物語作るときに意識してること。 ⸻ ■ … 続きを読む: ■ 日本の情緒の核
• • •