■「人間が働かなくても良い社会」へ向かう流れ
イーロン・マスクが語ったように、長期的には「働くことは任意になり、お金の概念さえ意味を失う」という未来は、もはやSFではなく現実的なシナリオになっている。背景には、AI・ロボティクス・再生エネルギーの加速的な進化がある。特にブルーカラー領域の自動化は、いよいよ本格的に社会構造を塗り替え始めた。
この流れを理解している人たちは、実は資本主義の外側にある「高度社会主義」的な社会像を目指している。資本主義の人間が社会主義の理想形を作ろうとしている、という逆説的な状況だ。
この未来に備えるには、膨大なエネルギーが必要となるため、太陽光・水力・蓄電池なども必然的に重要になってくる。
■なぜロボット化が不可避なのか
ロボット化は単なる効率化ではなく、社会構造を支えるための基盤になる。
理由はシンプルで、「現場の忙しさが限界だから」。私が現場で経験してきたような、秒単位での運用・修繕・調整は、人手ではもうギリギリに達している。人手不足、教育不足、設備の老朽化、書類・安全基準の増加…。これらは現場の“努力”だけでは解決できない。現場の人は分かっているが、時間も権限もなく改革できない。
だからこそ、“外圧”としてロボット化が必要になる。
アメリカが先に規格を作り、日本がそれに適応する形になれば、しがらみに強い日本でも導入が進む。日本の技術力自体は高く、規格さえ整えば一気に最適化される。
■ロボット時代に人間が残す仕事
ロボットが整備を行う未来では、多くの整備系・肉体労働が縮小し、残るのは「監督」「ロボットメンテナンス」「基準設計」といったコントロール業務になる。
人間の肉体作業は“趣味”に近い立ち位置へ移り、本質的には「やりたい人だけやる仕事」になる。まさにマスクが言う“任意の仕事”だ。
そしてこの構造こそ社会主義に近いが、背景にあるのは資本主義側の技術革新。
つまり「資本主義の成果として社会主義が実現する」というパラドックスの中に、我々は足を踏み入れている。
■総括
社会は確実に「働かなくても生きられる構造」へ向かっている。
ロボットとAIが社会基盤を担い、人間は“任意の仕事”しかやらなくなる世界。
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